荒川に沿って、コマ切れで上流を目指す第一歩。
<経路図*1>
定義としての荒川河口は、中川との合流地点、荒川河口橋*2より川上側の地点を指すそうだが、せっかくの機会なので東京湾側から荒川に迫ってみようと、新木場駅からバスに乗って、12時30分頃、若洲キャンプ場前に到着。
川沿いを歩くのがテーマなので、川まではできるだけ体力を使わずに移動する。
バス停から出発し、キャンプ場を横目に見ながら細い道を歩いていくと、東京湾に出る。そこから海岸線沿いに東方向へ少し歩くと、はるか彼方にようやく荒川河口橋を望むことが出来る。
<はるか彼方の荒川河口橋(若洲南端付近)>
若洲はその名の通り、埋め立てられた土地をもとにゴルフ場やキャンプ場が整備されている土地で、ゆっくり海を眺めながら若洲北端を目指す。
若洲の北端にて対岸の新木場越しに、先ほど確認した荒川河口橋が見え、多少近付いたようにも感じるが、まだまだ遠い。川に沿った道路がないため、迂回して若洲橋を渡る。
思いのほか時間がかかり、新木場を歩き始めるころには、すでに1時間以上が経過していた。
<まだまだ遠い荒川河口橋(若洲北端)>
荒川沿いの一本道としてざっくり計算していたので、初日は東大島、調子が良ければ平井か八広くらいまで足をのばせるのではないか、などと思っていたが、とんだ計算違いで、荒川河口にたどり着けるかさえ怪しくなってきた。
かといって焦って歩いても疲れが増して、逆に途中でリタイアとなりかねないので、ゆっくり自分のペースで海を眺めながら歩く。
この辺りは夢の島を一度見に来たことがあるくらいで、東京湾沿いに出て歩くのは初めてである。
若洲橋を渡って左に東京ヘリポート、右に東京湾が見える新木場緑道公園を歩く。海が見渡せて爽快な眺めで、散歩やサイクリングにちょうど良いと思うのだが、土曜日にもかかわらず、めったに人と行き違わない。
左手、東京ヘリポートを過ぎると地上にある東京地下鉄の車両基地が見えてきて、両方ともその筋の人には有名なのかもしれないが、今日初めて知ったid:nmkmn-mgnにはとても新鮮で、金網越しに写真を撮る。
周囲に誰もおらず、金網越しに写真を撮っていると、観光のふりをして偵察するスパイのような気分になってくる。東京ヘリポート周辺を警備している警官がこちらを見ているような気がして、無意味にドキドキしてしまう。
<東京ヘリポートと地下鉄車両基地>
しばらく行くと、荒川河口橋が眼前に見えてくる。相変わらず周辺にはid:nmkmn-mgn以外誰一人としていない。そんななか、たまに通る京葉線の轟音、高速と国道を通る車のエンジン音に内心ビビりつつ京葉線と荒川湾岸橋、荒川河口橋をくぐる。
<橋をくぐる>
橋をくぐると道は北西方向に曲がり、再度、荒川の流れといったん離れて対岸に渡らなければならない。ここまで来たところで15時をまわっており、そろそろ切り上げ時かと思って地図を確認して区切りの良い場所を探す。
<荒川から離れる>
このまま新木場だと、次回も新木場スタートで何となくつまらない。そこで夢の島大橋を超えた先、東西線南砂町駅まで歩いて次回の復帰ポイントとすることを決め、夢の島公園から3kmほどをようやく歩いて15時50分、駅に到着して本日は終了。
結局、東大島はおろか荒川の河口にすらたどり着けずに初日は終わった。
かかった時間:3時間20分
およそ歩いた距離:11km
<おまけ(探し歩いたわけではないが、偶然見つけた1級から3級基準点)>
*1:OpenStreetMapの地図にid:nmkmn-mgnが書き込み
*2:「あらかわかこうきょう」と読む