相変わらず、id:nmkmn-mgnは境界標を探して路面を見て歩いている。
最近、池袋の駅構内を、癖になってしまって何気なく下を見回しながら歩いていたら、気になる小さな丸い金属プレートが目に入った。
まさかと思って人が通り過ぎるのを待ち、タイミングを見て近寄って確認すると、なんと東京メトロの鋲タイプが埋まっていた。
<東京メトロ*1>
東京メトロがあるということは、東武と西武の境界標もあるに違いないと思い、池袋駅の地下構内を歩き回ってみるが見つからない。
地下には無くても地上に出ればあるかもしれないと思い、まずは西口から出て池袋東武の周辺を歩いてみる。
すると予想通りあっさりとTOBU独自の境界標が見つかった。
大企業で多くの土地を所有していると独自の境界標を持っているらしい。
ちなみに、東武東上線の下板橋駅付近では、矢印ではなく射撃の的のように境界位置を示すプレートも見つけた。
<東武(池袋と下板橋)>
さて、次は反対口、東口の池袋西武の周辺を探しにかかる。
しかし、ざっとデパートのふちを歩いてみたが、一向にそれらしきものが見つからない。見落としたのかと思って、ゆっくり慎重に探してみたがやはりない。
乗りかかった船、ということもないが、なんとなくここで探索を終わるのもきりが悪い。池袋にないのなら、西武池袋線の沿線ならばあるだろうと考えて、隣駅である椎名町へ向かう。
駅に到着し、改札を出てその周辺からまず目を光らせる。
出口周辺は案外設置されていないことが多いので、見つからなくても気にせず踏切を目指す。
境界標というのは、所有者が変わる土地の境目にあるので、公道と交わるように存在する踏切の周辺や線路わきの道路などに結構な割合で設置されている。
そう考えて探し始めたのだが、なかなかそれらしきものが見つからない。
一つだけ野球ボールのようなデザインのプレートを見つけたが、それが探している西武のマークなのか自信が持てず、線路を中心に、ジグザグに踏切周辺を探していく。
18時を知らせる放送が鳴り響き、そろそろ暗くなり始めたので仕方なく中断して駅へ戻る途中、線路わきの道路から見えるところに、「西武鉄道基準点」標を見つける。
<西武鉄道基準点>
あのボールのマークが西武鉄道のものでなくても基準点が見つかったから良しとしよう、と独り納得して帰宅後、調べてみると、野球ボール風のマークは、西武鉄道のかつて使われていたマークであることが分かった。
<西武鉄道マーク*2>
<2007年4月から使われているシンボルマーク>
西武鉄道の歴史:西武鉄道 100年アニバーサリー:西武鉄道Webサイトより
その瞬間、id:nmkmn-mgnの頭に浮かんだことは、都内を発着する私鉄はあと何があるだろうか、そして西武鉄道の新しいマークをあしらった境界標はあるのだろうか、ということだった。まだまだしばらく境界標で暇をつぶせそうである。