なまけものメガネの活動記録

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JR北海道の維持困難線区

以前話題にしたJR北海道の廃止予定駅について、11/18にJR北海道から正式にプレスリリースが発表された。

発表された資料に、色分けされた見やすい形で維持が難しい線区が示されていて、あえて同じ図を作成する意味もないので、別の視点を取り入れた作図をしてみようと考えた。

総務省が発表している平成28年1月1日時点の市区町村別人口総計を利用して、まずは北海道の市区町村別人口を四段階に分けて表示させる。

人口が10万人以上、5~10万人、1~5万人、1万人未満という分け方で、濃い赤から薄くなるように図示すると以下のようになる。札幌市を中心として、だいたい100kmごとに人口10万人を超える都市があるようだ。

<北海道人口色分け図>

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「総務省発表の市区町村別人口総計の北海道エリアと国土数値情報(行政区域(北海道))をもとにid:nmkmn-mgnがQGISを用いて編集・加工」

そこにJR北海道の線路を重ね、発表された資料を参考に単独で維持可能な線区を黒線で示すと、下図のようになった(赤・黄・茶の線が単独維持困難線区)。

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「総務省発表の市区町村別人口総計の北海道エリアと国土数値情報(行政区域(北海道)及び鉄道(全国))をもとにid:nmkmn-mgnがQGISを用いて編集・加工」

札幌から最寄りの10万都市の圏内までは採算が取れるが、そこから先は距離の長さがネックとなってしまうようだ。

鉄道車両や線路維持のための費用に加え、積雪時の対応まで考慮に入れると、維持に必要な乗客のハードルは別の地域よりも高くなりそうにも思える。この夏の台風が相当の打撃だったようだ。

図の黄色で示した輸送密度200人以上2000人未満の線区について、「国鉄時代であれば、特定地交線に指定され、原則廃止対象とされた線区です」という一文が分からなかったので検索してみると*1 、特定地方交通線のことで、具体的には輸送密度が4000人/日未満の路線を指し、この辺りが鉄道の採算ラインらしい。

JR北海道の資料は、これらの路線について老朽土木構造物の例が写真付きで載っていて、輸送密度の減少や収支の状況がグラフに表されている。

いずれにしても今後の人口減社会に向け、鉄道の運転路線や運転本数減少は、他人ごとでは済まないようにも感じるので、少しずつ関連する書籍で知識を深めていこうと考えるid:nmkmn-mgnだった。