なまけものメガネの活動記録

暑さ寒さ早起きが嫌いな独身男の散歩と読書と思いつき記録

地政学ブーム

先日、書店で新刊を眺めていると、やけに「地政学」をタイトルに含む書籍が目に入った。

確か少し前にも地政学ブームがあって、その時に『マッキンダーの地政学』を読んだ記憶がある。

流行は一過性のものもあるが、場合によっては周期性を持つ流行もあるように感じられる。

果たして「地政学」はどのくらい流行しているのだろうか。また、本当に少し前にid:nmkmn-mgnが関心を持つほどのブームがあったのだろうか。

疑問に思ったid:nmkmn-mgnは真相を調べようと思い立ち、最初に図書館や書店の検索を使って調べたのだが、結果にばらつきが多くて参考にならない。

すべての出版された書籍情報を網羅しているサイト。果たしてそんな場所があるのだろうかと思ったが、案外簡単に国立国会図書館の蔵書検索システムにたどりついた。

早速、検索機能を利用して書名に「地政学」を含む図書の検索を行う。結果データをダウンロードできるので非常に便利だ。と思ったが、図書館情報的にはよく使われる形式なのかもしれないが、CSVなどに比べると再利用しづらいデータ形式だと感じた。

Pythonを利用し、やや強引に欲しい情報だけを抽出し、グラフにしてみると以下のような結果になった。

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「国立国会図書館蔵書検索システムの検索結果をもとにid:nmkmn-mgnが作成」

戦前から戦中にかけて結構研究されたようだが、戦後は敗戦の影響から地政学研究の火は途絶えてしまったようだ。

その後、今でも地政学の入門的な本として位置づけられている曽村保信『地政学入門』が1984年に発売されるものの、陽の目を見るのは2000年代に入ってからだ。

このグラフを見ると、2008年あたりにちょっとしたブームがあり、どうやらその時にid:nmkmn-mgnは関連する本を読んだと思われる(『マッキンダーの地政学』は2008年9月に発売されている)。

それにしても本のタイトルという点においては、2016年は過去最高の出版点数を誇っている地政学ブームといえる。

地政学に興味を持った人々は、当然地図にも興味を持つだろうと思われる。そして地図を自分で色分けできるQGISに魅力を感じるのではないだろうか。

QGISを使い、公開されているデータを使用すれば以下のように任意の色分けも可能になる。

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「「Natural Earth」のデータをもとにid:nmkmn-mgnがQGISを用いて編集・加工」

様々なきっかけをもとにQGISの利用者が増え、もっと面白いことができるようになればいいと思う他人任せのid:nmkmn-mgnだった。

ちなみに、同じように「人工知能」で調べたら以下のような結果となり、2016年が爆発的ブームになっていることがわかる。

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「国立国会図書館蔵書検索システムの検索結果をもとにid:nmkmn-mgnが作成」

今回の流行は、3分で分かる、AI(人工知能)によると第三次AIブームだそうだが、書名検索の結果、第一次ブームの1970年までの期間で書名に「人工知能」を含む書籍はゼロだった。もしかしたら当時は別の呼ばれ方をしていたのかもしれない。