通勤などでよく使う電車について、どの車両に乗れば下車駅で効率的な移動ができるか、多くの人が把握していると思う。
しかし、例えば埼京線の1号車は新宿駅での乗り換えに便利ではあるが、非常に混雑するので、あえて避ける人もいるのではないだろうか。
また、最短経路が最適なルートであるとは限らない。
例えば、id:nmkmn-mgnが池袋ジュンク堂に行くときのルートについて考える。
まずは埼京線8号車4番ドアで位置取りする。池袋駅で目の前に階段がくる位置である。
階段を下りて、近くの改札を出ると左に曲がる。その先、西武池袋本店への出入り口付近(宝くじ売り場周辺)を分岐点として、二つのルートが存在する。
一つは西武池袋本店から三省堂を抜けてジュンク堂へ至るルートで、もう一つは地下通路を使ってジュンク堂へ行くルートである。
西武ルートは少し距離が短いが、信号待ちの可能性があり、地下通路ルートは距離は長いが信号はない。
平日の夕方16時頃、ちょうど実験する機会があったので、スタート地点を宝くじ売り場の前として、二つのルートの往復時間と歩数を計測すると下記のような結果となった。
ルート名 | 往路時間 | 往路歩数 | 復路時間 | 復路歩数 |
---|---|---|---|---|
西武ルート | 4分02秒 | 419歩 | 4分10秒 | 470歩 |
地下通路ルート | 4分53秒 | 565歩 | 4分48秒 | 577歩 |
結果を見ると西武ルートのほうが近くて早く見えるが、この計測結果には、マツキヨ前の信号待ち時間を入れていない。また、西武ルートの往路徒歩数が少ないのは、エスカレーターで立ち止まったためと思われる。
マツキヨ前の信号が変わる時間を計測すると下記のような結果になった。
信号 | 時間 |
---|---|
青 | 29秒 |
赤 | 1分38秒 |
青 | 31秒 |
赤 | 1分39秒 |
単純化すると青信号30秒、赤信号100秒くらいの時間配分のようである。タイミングよく青信号の時にたどり着ければよいが、最悪の場合は100秒程度待つ可能性がある。
大雑把に平均30秒待つとすると、二つのルートは地下通路ルートのほうが少しだけ距離と時間が長いことがわかる。
しかし、実験した日は平日の夕方で、まだ西武池袋が混雑していない時間だったのでスムーズに通り抜けることができたが、休日の昼間などは人混みでもっと時間がかかると思われる。
この結果をみて、今まで気分でルートを使い分けてきたが、三省堂によらずにジュンク堂へまっすぐ行く場合は、混雑も信号待ちもない地下通路ルートを使おうと決めたid:nmkmn-mgnだった。
ただし、地下通路は21:00で閉鎖されるので、ジュンク堂に閉店間際までいると地下通路は使えないことに注意が必要である。