佐藤優著『十五の夏』の上下巻をKindleで読んだ。
とても面白かったが、なじみのない地名が多く、地図帳を片手に佐藤少年が訪れた場所を探しながら、一緒に旅行しているような気分で読み進めた。
付録に地図がついていないので、自分で地図帳を開いて確認して欲しいということなのか、このくらいの地名はすぐに場所が浮かぶ層を対象にしているのか分からないが、2回目に通読したときに地名をメモしながら読んで、行程表を作成した。だいたいあっていると思う。
都市 | 国 | 移動手段 |
---|---|---|
羽田空港 | 日本 | 飛行機 |
香港 | 中国特別行政区 | ↓ |
バンコク | タイ | ↓ |
ムンバイ(ボンベイ) | インド | ↓ |
カイロ | エジプト | ↓ |
ローマ | イタリア | ↓ |
チューリッヒ | スイス | 電車 |
シャフハウゼン | スイス | ↓ |
シュトゥットガルト | ドイツ | ↓ |
ミュンヘン | ドイツ | ↓ |
プラハ | チェコ | ↓ |
ワルシャワ | ポーランド | 飛行機 |
ブダペスト | ハンガリー | ↓ |
ブカレスト | ルーマニア | 電車 |
キエフ | ウクライナ | ↓ |
モスクワ | ロシア | 飛行機 |
サマルカンド | ウズベキスタン | ↓ |
ブハラ | ウズベキスタン | ↓ |
タシケント | ウズベキスタン | ↓ |
ノヴォシビルスク | ロシア | ↓ |
ハバロフスク | ロシア | 電車 |
ナホトカ | ロシア | 船 |
横浜 | 日本 | - |
上記の都市名から、KMLのPointとLineStringを使ってQGISで経路を表示させると以下のようになった。
「地図データはNatural Earthのものを使用」
本の中に出てきた主な都市名を結んだだけなので、抜けているところがあったり、細かな移動は網羅できていないが、広範囲をまわる旅行をしたことが確認できる。
Googleのマイマップ機能を使えばWeb上でも地図を好きなように動かせて便利なので、KMLをのせると下記のようになる。飛行機が水色、電車が黄緑色、船が青色になっているはず。
紙の本の見返しか口絵に載っていると思われる写真の数々がKindleにも収録されていて、本当に良い旅行をしたんだなぁという印象を受けた。
『先生と私』での北海道旅行と同様、相変わらず石鹸の泡立ちについての記載が各所に見られ、このような細部の描写が現実味を増したり難しい話でも飽きさせない工夫なのかもしれないと思うid:nmkmn-mgnだった。