どういう経緯だったか忘れてしまったが、7月下旬に上田電鉄の城下駅でステンレス車両が9月末ごろまで展示されていることを知り、訪問機会をうかがっていた。
暑さがひと段落した天気の良いタイミングを逃さずに、日帰りで展示を堪能してきた。
上田電鉄の城下駅までは、北陸新幹線の上田駅からひと駅だが、現在は、2019年の台風の影響で不通となっており、代行バスが運行されている。
しかし、上田駅から1㎞ちょっとなので、景色を眺めながら歩くことにした。
千曲川を渡るときに、上田駅から城下駅間が不通になっている原因を見ることができる。台風の際、橋梁が被害を受けたためだ。
橋を渡ってしばらく歩くと左手に駅らしきものが見え、カメラを構えている人が数人いたので、目的地に到着したのだと分かった。
展示車両は、無料の撮影ポイントからでも十分間近に見ることができるが、せっかくなので記念に真鍮車号板とキーホルダーを購入して線路を渡り、ホーム側からの撮影も試みる。
運転台に入ることもできるが、とにかく狭くて、運転するためだけの部屋という感じがした。
一通り撮影が済んだら、切符を購入して別所温泉まで30分ほど乗車。実際に電車に乗っていると、やはり乗り物は、動いてこそ、乗ってこそのものなんだなぁという感慨が湧いてくる。
のんびり揺られながら別所温泉につくと、今度はモハ5252(丸窓電車という愛称らしいが、実際の丸窓は側面の2枚だけ)が展示されているのを見つけ、思いがけない事態にびっくりしながら写真を撮る。
別所温泉駅では、北向観音などをぶらぶら見て回り、さすがに温泉につかると汗が止まらなくなりそうなので、飲用の温泉を手で感じる程度にして帰路についた。
上田駅に戻ってからは、境界標を探して周辺を探索した。六文銭のマークがついた上田市の境界標でもあったら面白いと思ったが、さすがにそれはなかった。
本来であれば、上田城などを見物して、土地の食事を頂くのだろうが、どうしても自分が興味のあることのほうに引っ張られてしまう。食事も、駅の売店で買った「おやき」で済ませてしまった。
数日前までは雨予報が出ていて、一時は上田行きを諦めていたが、幸運にも晴天に恵まれて目的のステンレスカーを間近で見ることができた。
非常に良い印象で今回の旅行を終えたので、2021年3月の復旧を目指して工事が進められている不通区間が復旧したら、また上田電鉄に乗りに来ようと思うid:nmkmn-mgnだった。